DAY.4-5-6@新潟3days part.2

23時すぎたころ、
糸魚川のインターを降りた。
暗がりの中に大迫力のコンクリート工場が現れる。
(いつもこの景色を見ると、ラピュタを思い出すんだ。)
ああ、帰ってきたなぁ。
沸々とあの匂いが蘇ってきた。
1年ぶりの糸魚川。
日曜日の塩の道コンサートの会場にもなっているスキー場の宿に泊めていただく。
もう大分閉湯時間は過ぎているのに毎年大浴場をあけて待っていてくださる。
手厚いおもてなしに、感謝の気持ちでいっぱいだ。
移動で疲労した身体に温泉は本当に沁み渡る。
湯気の立ち昇る天井を眺めながら、
はじめて糸魚川に訪れた時のことを思い返していた。

2014年の3月。
はじめて訪れたライブハウスフタバ。
思い返せばこの時、僕たちを糸魚川に紹介して呼んでくれたのが今回アコースティックイベントを企画してくれた主催者松村一輝くんで
共演していたのが当時まだ高校生だったギタリストの池田拓真くん。
そしてそこで声を掛けてくれたのが池田くんのお父さんだった。
『塩の道コンサートという野外ライブイベントを糸魚川でやっているので是非出演してほしい』
この半年後、ぼくたちホタバンははじめてこのスキー場に降り立った。

周りを360℃ 山に囲まれた素晴らしい自然のロケーションにバンドの音が溶けるように響いていく。
遠いところから本当にありがとうと、
心から感謝をしてくださる地元の皆さんの真心にも触れ 感動が溢れた。
音楽と思い出のコラボレーションは無敵だ。
僕たちは初出演にして、この糸魚川という場所にただならぬご縁を感じていた。
「必ずまた戻ってこよう」


2015年の9月。
満を持して僕らは帰ってきた。
サマソニ出演の後だったこともあってか、地元の人たちがたくさん祝福をしてくれた。
僕たちのライブもノリノリで、
朝から降り続いた雨も吹き飛ばしてしまうくらい勢いのあるステージをやった。

この年、
初年度はまだご挨拶で留まっていた地元のミュージシャンの方々や高校生のバンドマンの子たちと
しっかりコミュニケーションを取ることが出来た。
みなさん普段は、この糸魚川という素晴らしい場所を守るために働き、
また若者たちはいずれここを出て新しい風を吹かすべく、ある意味ではこの場所を育てていくために成長していき、
みな紛れもなくこの故郷を愛していた。
そして、年に一度のこの大きなイベントを心から楽しんでいた。
音楽を愛する心がそこにあれば、
音楽は一番うつくしく輝くのだ。
その場所にしかない、
輝きで。

3年目の糸魚川。
朝が来た。
青空だ。

スキー場から駅まで車で20分ほど。
ちょうど駅の目の前に今日の会場、
cafe 96がある。
ここから少し歩けばこの景色だ。

山も海も風も人も、
すべてがそのためにちゃんとある。
この当たり前のうつくしさが
この街にはちゃんと残っている。

全身全霊でホタバンを愛してくれる男、
松村一輝くんの企画イベント
カラフルドットワンピース。
しっかりと歌のハーモニーを伝えてくれる
アコースティック形態でのライブが出来るチャンスは本当に貴重だ。
やっぱり最後には徳ちゃん、
お立ち台に立ってやっちゃったけどね笑

とても充実したライブだった。
夜は恒例の壮行会。
げんこつ亭というお馴染みのお店で、地元のみなさんに囲まれて
とれたてのアンコウ鍋をご馳走になる。
地球の偉大さを感じるほどに美味だ。

いよいよ明日は塩の道コンサート。


2016.9.10
糸魚川cafe96 セットリスト
1.ビューティフル
2.飛行船ミミ
3.ピンポンパン
4.ひゅるりら
5.何千回でも 何万回でも
6.ボーイズビーアンビシャス!
アンコール.ホタルライト

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センスオブワンダー

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